#11 富取 祐香

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自分の「いま」を知り、可能性を拡げる
CVS16期 富取祐香(株式会社Xenoma CFO)
https://xenoma.com/
 

CVSに参加した理由

大学3年の秋に公認会計士試験に合格後、学生のうちにやっておきたいことを当時の自分なりに考えた結果、最初の半年は「自ら、ものを創る」ということを経験しようとジャズダンス仲間を集めて自主公演を行い、残り1年は「新しいことに触れる」をテーマに、海外にあちこち行ってみたり、医薬系の学生が集うキャンプに参加してみたり、大学の講義を改めて受けてみたりして過ごしていました。学生最後の春休みには、バックパックで東南アジア各国や南米ボリビアのウユニ塩湖などを含め世界一周(女一人旅)に行きたいと思っていましたが、両親の猛反対にあい断念、それに代わる何か刺激的な経験ができる場を探していたところに、友人から「一日限りでやるビジコンがあるんだけど」とCVSのプレイベントに誘われました。
 
短時間で効率良くアウトプットを出すというプレイベントのコンセプトは、会計士試験でもダンスの舞台でも「入念に準備して臨む」というスタンスしか知らなかった当時の私にはとても新鮮で、また、イベント後にOBOGの方たちと話しているとその経験や価値観が非常にユニークで、CVSという団体に興味を持ちました。
 
最終的に、それまでは部活のキャプテンや副将、自主公演主催など、リーダー的なポジションで動いたことはあったもののチームの結果に責任を持つという経験をしたことがなかったため、ロールプレイ方式で擬似的に会社を経営するチーム戦という制度にひかれ、力試しをしてみたいという思いが決め手となり、参加することにしました。
 
CVSで学んだこと
 
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“自分の「いま」を知った”
 
個性に溢れ、様々な得意分野を持つ同期との出会い。そして、チームを動かして成果につなげようと2ヶ月間試行錯誤、悪戦苦闘したことを通じて、できたこと・できなかったことが事実として認識されたことで、自分の弱みが一気に可視化され、それと同時に「もっとこうすれば良かった」という改善のためのヒントを沢山得ることができました。中でも、人に頼るということ(特に、リーダーとしての立場にあるときにチームメンバーに頼るということ)や、やり方に絶対の自信がなくてもまず動いてみることは、当たり前のように聞こえる一方で、自分がそれを実行できていなかったためにチームがうまくいかなかったと強く感じたため、帰国後は意識的にこれらをするようになり、今では仕事をするにあたっての基本スタンスとなっています。
 
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他にも、どうすればプロジェクトがうまくまわるか(反対に、どんなときに失敗するか)やチームメンバーの強みを活かすことの難しさを実体験したり、自分はどんなときにモチベーションがあがって、どんなときに頑張りがきかなくなるのかを知ること、他の参加者の多様なリーダーシップの取り方を目の当たりにするといった経験を、学生のうちに積むことができたのは自分の中で大きな財産になっていると感じます。
 
正直、コア期間中に「良い結果を出せた」とはどう頑張ってもいえないけれど、「良い経験をさせてもらった」とは自信を持って言えます。
 
CVSを卒業後、歩んでいる道
 
新卒で監査法人に入所、製造・小売・流通・サービス業に属するクライアントを担当し2年半勤めた後、中小企業向けハンズオン総合支援を行う株式会社ネクストイノベーションへ転職しました。事業内容は言ってみれば「何でも屋」。中小企業、特に立ち上げ直後~数年のベンチャー企業を中心に、アドバイスだけ行うコンサルティングではなく、実行部隊としてフレキシブルに動き回るスタイルで他種多様な支援業務を行ってきました。
 
現在は、当時の支援先の一つであったXenomaに転籍し、大学発の技術系ベンチャーのCFO/経営企画部長として、経理財務はもちろん、法務や採用、広報を含むバックオフィス業務全般を受け持っています。ベンチャーで仕事をしていると、このように専門でない分野でもやらなければならないことが多く、知らないことでもどうにか乗り越えないといけない、という状況に沢山ぶつかるのですが、そんなとき、CVSから広がった人の繋がりに、本当に助けられています。
 
例えば、Xenoma はIoT(Internet of Things)/ウェアラブルをその事業内容としていることから、主要マーケットである海外での知名度を高めるため、海外の展示会に出展に際して、海外メディアへの露出を高めたいと考えていました。ただし、私自身には広報の知識も経験もなかったので、広報の専門企業で活躍するCVSの先輩にアドバイスを求めたところ、本来であれば仕事になる部分であろうことまでサポートいただき、加えて自分でも地道にメディア担当者向けにメールを書いたりした結果、米大手ウェブメディアを含む10以上の海外メディアに取り上げていただきました。
 
また、技術から商品化し事業を軌道に乗せるまでに必要となる資金をVCから調達する必要があり、CFOとしてその交渉をリードしたのですが、資金調達のためには会計の知識だけでは十分でなく、業界の通例のようなものが存在していると感じたため、今度はVCで働くCVS同期を質問攻めにさせてもらい、自社でのやり方を考えるベースを補いました。おかげで、ファウンダーも納得できる条件で、初回にして億単位の調達を完了することができました。
 
CVSの卒業生は様々な業界で活躍しており、仕事上で助けてもらうこともあれば、プライベートで情報交換をして刺激をもらったり、私にとって貴重なコミュニティになっています。今は受け取るものの方が多いですが、本業で真剣勝負を重ねた結果として自分からも提供できるものを増やしていきたいと感じていますし、それ自体も一つの刺激になっています。
 
学生さんへのメッセージ
 
「自分に正直であること」
 
やってみようかなと思ったことは、きっと、やらないと後悔が残ります。
 
逆に、かのスティーブ・ジョブスも言うように、今やっていることや将来のキャリアに関係なさそうだと思っても、面白そうだなと思ってやったことは、後になって仕事上でも活きてくる可能性が大いにあります。実際、私が社会人になってからの4年余りという短い期間においても、話の流れで、あるいは軽い気持ちでやったことから培った知識や経験が後で役に立った、ということが複数ありました。
 
周りがやっているから、ではなく、自分が本当に面白いと思うことを探し、そして、実際にやってみてください。やってみたら、その先に新しい世界が見えてくるはずです。
 
学生という貴重な時間を充実して過ごすことができるよう、応援しています。
 
[2016年6月]
 
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